建築分野でのAI利用を体験

建築業界に向けられたIT業界の熱視線

最新のIT技術を、既存業界に導入して破壊的イノベーションを起こす事を「クロステック」と呼び、近年注目を集めています。実は、建築業界の材料価格高騰、古い業界慣習、高齢化といった課題の山は、クロステックを目指すIT業界にとっては宝の山に見えているのです。建築家コミュニティは、IT業界の参入を過度に恐れるのではなく、うまく利用する側に回る事こそ重要だと考えています。

注目を集めているChatGPT

ChatGPTとは、人工知能の研究開発機関である「Open AI」が開発した、ユーザーが入力した質問にAIが答えるチャットサービスです。2022年11月に公開されて以降、まるで人間相手のように自然な対話が可能になり、回答精度の高さにも注目が集まっています。農林水産省がChatGPTで業務を自動化する等、日本での利用も拡大しており、建築分野にも波及し始めています。

建設関連法規を学習したChatGPTの言語モデルを試験運転

建築家コミュニティでは、様々な建築関連のAIツールの動向に注視しております。その先駆けの取り組みとして、2023年6月に株式会社mign様のご協力のもと、建設関連法規を学習させた‟建設領域特化自然言語AI「chact（チャクト）」”の、会員向け無料体験を実施しました。話題の言語モデル生成AIを建築分野に応用した「chact」を通じて、最先端の技術を体験することができました。

建築家コミュニティの考え方

本会は、時代の変化に2つの考え方で対応します。
①新技術は活用を検討する
②コミュニティで助け合う