古民家は資源の宝庫

古民家は資源の宝庫です。お手入れにより長く利用できます。

昨今は人件費も資材費も高騰しており、古民家を再生して大切に利用して次世代に引き継いでいく事は、これから非常に重要になっていきます。

外観からは内部損傷の把握が難しい課題も

古民家の改修現場は「開けてビックリ」の連続です。着工後に発覚した内部損傷で思わぬ追加出費が発生することもしばしばです。施工業者は長年の経験と勘で見積りに想定外の出費を織り込みリスク管理をしていますが、ここへ科学的アプローチを取り入れたいと私たちは考えています。

注目の非破壊検査技術/ミリ波

ミリ波(ミリは)とは、波長1 - 10mm、周波数30 - 300GHzの電波です。近年では鉄道トンネル等で非常に小さなヒビ割れの検知等に応用され、非常に注目されています。

私たちの調査チームは、現場で古民家をミリ波スキャンして内部の損傷を把握します。

東大・慶應第キャンパスで進む研究開発

SAKIYA株式会社は東京大学・慶應義塾大学の有志により創業されたベンチャー企業です。ミリ波を用いた非破壊検査を建築分野に応用する研究開発を行ってきました。

SAKIYAの技術により、建物の躯体内部まで立体的に把握できます。あらゆる建築物の隠れたリスクがミリ波によって可視化される未来は目の前に来ています。

古き良き街並みの活気を支える建築家監修

建築家の瀧内未来氏は、夏目漱石や森鴎外といった文豪達も愛した古き良き東京の街並みを残す谷根千エリア(谷中、根津、千駄木)の、歴史ある和風建築を、利用可能な形へと手を加えながら次の世代につなげる活動をしてきました。最先端の技術開発を行ってきたSAKIYAの協力のもと、豊富な経験を持った瀧内未来氏が現場調査からリノベーションのプラン提案まで一気通貫で監修します。